「長期修繕計画の活用」~あなたのマンション、長期修繕計画眠ってませんか~
2017年12月1日(土)に一般財団法人主婦会館への協力という形で、マンション維持管理講座・相談会を開催しました。「長期修繕計画の問題点と目的・考え方」と「長期修繕計画の見直し・活用」というテーマで建築士による講座を行い、その後、公開相談会を行いました。参加者は70名程で、会場一杯の大盛況でした。
長期修繕計画は修繕積立金を設定するために作成するものです。2008年に国土交通省のガイドラインが作られましたが、それまでは管理会社の仕事(大半はサービス対応)とされており、内容は最低限で精度も低い場合があります。また、新築時の長期修繕計画は取得者の負担可能額から逆算した修繕積立金のつじつま合わせになっている場合もあります。管理組合が長期修繕計画の目的と内容を理解することは、修繕積立金の使い方を管理組合が主体的に判断していけることにつながります。
また、長期修繕計画は毎年動きを確認し、5年程度ごとに見直しをすることが必要です。
講座では、鉄部塗装などの中規模修繕や駐車場の空き問題(機械式駐車場の撤去)を契機に長期修繕計画の見直しを行った事例を紹介しました。
公開相談会では、長期修繕計画の見直しなどで継続的に専門家を活用するための顧問契約や築50年を迎えるマンションの修繕計画の考え方、駐車場を第三者に貸す場合の法人税についてなどのご質問がありました。